アメリカの大学制度とは

 

アメリカの大学への留学は自分の実力以上の大学を選ばなければ実現出来ます。しかし、アメリカの大学は、日本のように入学してしまえば簡単に卒業できるわ けではありません。アメリカでは入学した大学一年生の半分だけが5、6年以内に卒業するとも言われています。 結婚や子育て、経済上の理由、落第、退学、休学とその理由は様々ですが、 如何なる原因で大学を中途退学しても、停学処分を受けない限り元の大学に復学出来ますし、また他の大学に編入も可能です。アメリカ社会のいいところは、や る気のある人には何回でも機会を与えてくれることです。アメリカの大学の門は誰にでも開いており、勉強したい人が行くところなので年齢の制限がありませ ん。 子育てを終えた後に大学に戻る主婦、 向学心高き老人, IQのずば抜けて高い中高校生、 忙しいOLやサラリーマンが自分に合ったクラスを選んで昼間、 夜間、通信教育と自分のスケジュールに合った時間帯にコースを提供してくれる大学を選んで学んでいます。(日本の社会が何事につけ年齢を重視し、多くの会 社が中途採用するにあたって35歳と年齢制限を付けているのとは違う)。

アメリカでは年齢による差別は法律で禁止され、公共機関や企業も求人広告にそれをしないと明記しています。違反すると訴訟になるくらいです。一般的に、就 職の為の大学進学なら35歳位まで卒業、修士/博士号も40歳位迄に取得した方が就職しやすいのは事実のようです。 既に就職していてパートで大学に通う学生には、勿論年齢に制限がありません。このようにして修士号/博士号を取り、昇進、昇給、再就職にと、アメリカ人は 自分の目的を果たしています。例えば、今の仕事に関係ある分野のコースで良い成績を大学で取ると、会社が学費を払うのが慣例です。 これは個人が自主的に会社に申請して許可をとる形をとっています。 勿論幹部候補生等には会社が大学で経営学の修士号を取るよう勧めます。 医者や弁護士になるための大学進学には、就職するのに年齢の制限がありません。アメリカでは昼間の大学、夜間大学、通信教育で卒業しても大学の種類を区別 しません(大学院に夜間授業が多いのは昼間働いて夜だけしか時間のない人たちへの配慮から)。同じ教科目を同じキャンパスで勉強しながらその習得時間帯が 異なるだけの理由で昼間/夜間大学と区別するという観念はアメリカには存在しないのです。履歴書にも卒業した大学名と専攻を記入するだけです。それから最 近の新しい傾向としてインターネットの普及とともに大学のキャンパスで勉強するという何世紀にもわたって実施されてきた大学のあり方が変わってきていま す。これからはコンピュータがあってインターネットにアクセスできれば、全世界の大学の授業が受けられることになるでしょう。事実、アメリカでは Distance Learning (遠隔教育)のコースを増やす大学が年々増加してきています。アメリカの大学は誰にでも其の門を開いていますが、秀才の学生を奨励するシステムも確立して います。一生懸命努力して良い成績を取る、やる気のある学生は、将来アメカの社会を背負って立つリーダー候補生と認められます。

アメリカの大学には寄付金制度があり、大学は其の経営資金を在校生や卒業生、企業、実業家の寄付金に頼って経営しています。寄付金は公私立の大学に関係な く、多くの卒業生が大学に寄付しています。各大学は毎年寄付金の目標額を設定して、大規模な寄付金集めのキャンペーンを繰り返します。特に連邦政府の補助 金を拒否するクリスチャン系大学に籍を置く教授達に寄付金集めの圧力がかかります(補助金の受諾は、政府の教育政策に従うことを意味する為)。アメリカで 一流大学と言われる一つの所以は、寄付金の高さに比例すると言ってもいいでしょう。一流大学はその多大な資金を武器に有名教授を勧誘し、秀才学生を高額な 奨学資金で引っ張ります。又、黒人やラテン、アジア系等少数民族の学生も大学入学に際して大変有利な立場にあります。その上、女性であればダブル少数派と して同じ資格をもつ白人学生より断然入学が有利な場合もあります。 連邦・州政府の補助金に頼る公立大学ほど一定率の少数民族を受け入れています。一定率の少数民族を受け入れなけれければならないとする法律 (Affirmative Action)がアメリカにはあるからです。このため成績が白人より悪くても、他の人種が合格圏内に入るという上平等な結果が出る時もあります。一般に、 アジア系の学生は総学生数の約15パーセント以内に留まっているようです(カリフォニア州では大学の入学審査基準にAffirmative Actionを排除したが、それに伴って新たな問題が出てきている)。

留学体験の利点

留学体験の利点とは、他国からの留学生と知り合い、独立心を養い、西洋の文化、考え方を学ぶことにあります。英語で暮らすというだけで日々充実感も味わ え、アメリカで生活し勉強することによって、いろいろ新しい考えや、違う発想法をもつことができるようになります。英語で授業を聴講しながら、単位修得 し、卒業することにより、「私でもやれるんだ」という自信がつきます。又留学生活を通して、日々生きることへの工夫、創造力といったものが大いに刺激され ます。例えば、こうやってダメならBの道、それがダメならCの道と、人間を強くさせます。周りに流されない、少々のことでは諦めないというようなことは、 将来仕事をしていくうえでも大変大きな力になります。そういう意味ではアメリカで何を勉強したってかまわないと思います。アメリカの大学では自分を見つけ ることが目的であり、4年の間に専攻を変えても、専攻を二つ取ってもいいシステムになっています。自分が何をしたいかわからないということで悩んだり落ち 込んだりする必要はないのです。先ずは、留学体験をしながら英語力、国際感覚を磨き、打ち込める何か(専門)を見つけることも一つの方法です。だいたい本 当に自分が何をしたいかなんて、人生永遠のテーマなのですから。

入学時に何を専攻していいかわからない人は、入学時に何でもいいから自分の興味のありそうな学科を専攻にしておき、後で変更するといいと思います。学士号 を取るのに必須な教養科目の単位数は専攻如何に拘わらず共通なため、教養科目修得後に専攻を決めても決して遅くありません。専攻は何時でも自分の好きなと きに変更出来ますが、計画した年数以内に卒業したい場合は、何回も専攻を変えると卒業が遅れますので気をつけてください。また、一度学士号を取得すると、 他の専攻分野の学士号を短期間、一年半もあれば取れます。既に教養科目は修得済みなので、新しい専攻分野に必要な専攻科目の単位を取ればいいだけのことで す。上手に計画すれば、余分な時間をかけないで複数の学士号をとることも可能です。その意味で、入学時に何を専攻していいか分らない人は、焦る事無く、教 養科目を終了するまで(2年以内)視野を広めてから専攻を決めてもいいわけです。

留学の目的とは

留学経験は、日本人が世界のリーダーとして、自分の意見を堂々と英語で主張出来るようになるための土台作りでもあります。その意味で目的意識があって野心 のある、人生を満喫したい人に、アメリカの大学/大学院留学を経験することを是非お勧めします。外国生活はタフで辛抱強い性格が求められますので、あくま でも留学する本人の強い意志が必要です。アメリカ留学に欠かせないことは、何か究極の目的があったほうがいいということでも事実です。早く自分にあったこ とを見つけて、その道を極めていくという目的意識を持つ事も非常に大切です。これからの日本社会も、段々アメリカ的になって、必要な時に必要な人を雇用し ていくという態勢になってきています。終身雇用制度や年功序列システムは完全になくなりつつあります。つまり、本当に実力のある人が雇用されます。近年、 企業、国際公務員、その他の組織で求められる人材とは、迅速な情報収集能力や決断力、行動力があり、多様な業務と場面に柔軟に対応できるオールラウンドな 人材が重視されています。複数の関係者と協力しつつ問題を解決しなければならない時が多くある場合、上記のような人材でないと、この国際協力社会では対応 できないからです。日本での受験のように何となく理科系か文科系に決めて、弁護士になるわけではないのに、法学部を受けて、偏差値の加減で法学部と経済学 部を受験して、要は大学に入ることのみが目的の勉強の仕方で、何が何だかわからず、会社に入ることのみが目的で会社に入ったというような人では、これから の社会に通用しなくなるでしょう。アメリカ留学で専門能力、情報収集能力、判断力、行動力、自分の意見をはっきり英語で言えるコミュニケーション能力、 オールラウンドの順応性をつかんでこられたら、それはすばらしい武器になるのです。

留学決定の際、何を勉強、専攻するか選ぶのに、いくつかの指針があります。1)将来の仕事に役立つものを選ぶ(家業に関係あるとか、就職しやすそうだとい うものを選ぶ方法:コンピューターサイエンス、ビジネス、ツーリズム等、就職が気になってしょうがないという人向き)2)自分が好きだ、面白そうだと思う ことを選ぶ 3)自分にとってある程度やれそうだと思うものを選ぶ、の3点です。日本の教育システムでは2)のただ「好きだ」というだけでその分野の大学 の学部に入学できるとは限りません。スポーツ、音楽、芸術などは小さい時からやっている必要があり、その道の大学に進むことは困難な場合が多いです。ただ 好きなだけでは入れないという考え方が日本では根強いです。でもアメリカの大学は違います。本人がやる気があれば、よほどレベルの高い大学じゃない限り、 一般の大学ではどの学部にでも入学を許可してくれます。実際に芸術的センスを生かす仕事や、医学、カウンセリング、マスメデイア、スポーツ産業というもの は、マーケットが大きく、またすべての世界に通じているので、その分野の英語ができるということは大きな強みになるのです。

日本で目的を持つといっても、実際には理科系か文系か、あるいは大学名か、要はサラリーマンになるためか、どの企業に就職できるかというような、きちんと した目的がないままに就職を決めるのが現実です。留学の目的には、自分発見や自分に自信をもつことに加えて、やはり国際センスとか英語力を身につけるとい うものがあります。そしてその英語といえども、自分の得意な分野の英語力というのが大変強力な武器になります。したがって、自分の得意な分野について、日 本語と英語で意見を言えるというのは大変大切であり、そのような人材を企業/組織はほしがります。例えばアートを通じてその分野の技術や知識を養いつつ、 英語力も養うことになりますが、そういった努力のうえに、そのことで仕事ができれば本当に人生は面白くなります。ただ、英語力を養うためとか、就職しやす いように経済学部の勉強といういうより、何か自分にとって面白そうなもの、好きなものを考えて、それを目的に留学できればそれにこしたことはないのです。 今までの日本の既成の概念にとらわれないで専門分野を決めていただきたいと思います。

学選択と大学環境について

日本人は何故か、西欧の伝統と歴史を受け継ぐ、有名校の集中する東海岸北部(ニューイングランドと呼ばれる)や、日本人になじみの深い西海岸の大学に集中 して留学していますが、LINCが協定している北西部の大学は環境的に言っても留学生活には快適です(そんな田舎でもなく程よいサイズの大学町にある)。 ここでは、あくせくしない勉強環境を楽しめます。只、どんでもない田舎にある大学に留学すると、野菜一つ買うにもどこへ行くにも自動車が必要です。 レンタカーを借りるにもそこまでいく交通機関がない。 友人に頼むにもタダというわけにはいかない。 お金ですむことならいいが、毎回いい顔してくれるわけではない。車がなければ田舎の場合、休みの日にはいくところもなくて一日中テレビに釘づけなんてこと もありえます。 其の分勉強に集中できると思うかもしれませんが、時間が有り過ぎると意外と勉強しないものです。田舎の学校で協調できるのは少数民族意識をもつ他の国から きている外国人学生です。 宿題を教えてくれたりノートを写させてくれたりととても親切です。アメリカ人学生はいつも忙しそうで教室以外ではゆっくり落ち着いて話をする機会を持てな い経験をします(特に始めの学期に)。 まあ何事も本人次第といえばそれまでですが、一学期二学期と経ちキャンパス内でも顔見知りができてくると、アメリカ人の友人も多くなり、留学生活も落ち着 いてきます。

都会の大学の利点は、どこに行くのにも公共交通機関が整備されているので、自動車を持っている人に頼らなくてすみます。車の維持費がいらないし、車がどう しても必要ならタクシー、 ハイヤー、レンタカーが利用できます。しかし、アパートや家の家賃が高く、生活費も中堅都市以上かかってしまうのも事実でしょう。只、都会は色々の誘惑も 多く、今まで育った環境で養われた常識が維持出来なくなることが有ります。その一つの現象して、同棲している日本人学生の多いこと。 都会田舎の区別なく 外国で生活すると付き合う範囲が限定されるため、孤独感に居たたまれなくなるとつい誰かに頼りたい心持ちなります。まあ本人がしっかりしていればいいこと で同棲が一概に悪いとは言い切れません。 見ていて素敵なカップルも多くあり、お互い協力し合って卒業していくカップルも数多くあります(そして、その後結婚するカップルも多い)。

勉強するための資料や施設が豊富なのは何といっても中堅都市や都会です。 各大学には、日本人の留学生が結構いるため(大学によって異なるが)、大学の付属の英語学校時には日本人だけで固まるという傾向はよくあります。しかし正 規の学生になり、授業を受け始めると、そのクラスで日本人が何人も一緒に受講している例はまれになります。ですから留学して英語学校時に日本人が多いこと に幻滅しないで(英語学校の日本人は各大学7、8割をしめる)信頼できる良い日本人の友人を作っておくこともストレス発散になるので、大切なことなので す。一般的に日本人は集まると村を作る習性があります。困ったときには村人同士が助け合うのは微笑ましいですが、常に村を作ってアメリカ人、外国人留学生 を受け入れない行動は避けなければなりません。そうじゃないと、せっかく留学してきた意味がなくなってしまいます。

アメリカ留学に関する溢れるほどの情報を入手して大学選択の参考にするのは、大変好ましいことですが、千差万別の意見に惑わされ上安を抱く方も少なからず いると思います。例えば、ワシントンDCは全米で一番犯罪率が高いので、危険だと決めつけたり、アメリカの大都市に特有な拳銃殺人事件を元に留学は危険だ と決めつけたりするのはどうかと思います。このような考え方の日本人は、自分中心に物事を考えるので、アメリカに行っても上満だらけで自分の欠点や失敗を 他人のせいにしがちです。殆どのアメリカの大学のキャンパスは環境もよく安全な所にあります。LINCが推薦する大学のキャンパスは安全で、環境の良い大 学町にあります。今までLINCをとうして留学してきた多くの学生達が「かえって日本より安全で、環境がよく、勉強に専念できる」と報告してくれていま す。

大学の授業料

大学の授業料もアメリカの大学選びに考慮に入れてしかるべき重要な課題です。私立大学の授業料は学生の国籍に関係なく同額ですが(州立大学に比べて高額の 場合が多い)、州立大学の授業料は外国人とその州外者に対して、州内居住者のそれより2倊以上を要求しています。州立大学の営が州の税金でまかなわれる為 それは仕方がないことです。しかし、寮費には差がありません。それでも日本の私立大学の学費と比べてもリンク協定大学の場合は経済的です。留学を安く上げ る方法としてお勧めするのは、まず今在学中の日本の大学が交換留学をしているアメリカの姉妹校に交換留学する方法です。しかし交換留学プログラムは受け入 れ先の大学との交換留学システムなので、1〜3名の枠だけしかないし、トフルも最低でも525点以上の実力が必要になってきます。1年間だけの交換留学中 に専門科目等の授業を英語学校無しで受けなければならないので、日本の在籍大学中にかなりの英語力がないと在籍大学から推薦してもらえません。100名以 上応募してきて2,3名の枠だけしかないので、優秀な学生しかとらないと各大学の国際交流課の担当者が言っていました。この交換プログラムで選ばれて1年 間留学した場合は、大抵の場合、授業料(在籍大学には授業料は支払わなければならないが受け入れ先の大学には支払う必要が無い)と寮費が無料になります。

次にお勧めするのは比較的授業料が経済的な短大を狙うことです。 短大の授業料は4年制大学の3分の2ぐらいで済みます。 そこで4年制大学に移籍出来る単位を取りながら良い成績をとって、奨学資金を出してくれる大学を見つける方法もあります(GPAが3.0以上じゃないと出 してくれない大学も多い)。奨学資金を外国人学生が最初から期待するのは計算に入れない方がいいと思います。大学に入学後、平均 Bプラス以上の成績を取れば2年目からは期待してもいいでしょう。 奨学資金にもいろいろありますが、大学が週20時間迄構内でパートの仕事を斡旋というようなワークスタデイという形が一般的です。 とにかく、どこの大学でも多種多様な奨学資金を用意しています(上記のようなワークスタデイや各学部で用意している優秀な学生への$1500前後の奨学 金)。外国人の場合は規制があって該当しない場合もあり、すべての奨学金に応募できるとは限りませんが、ワークスタデイ(大学内でパートのアルバイトをし ながら学費は免除してもらう)の場合は留学生も応募できます。 最初の一年間の生活費用があれば、後は働きながら大学に通うことも可能ですが、勉強と週20時間以上のパート、アルバイトを続けるのはかなりの精神力と体 力が必要です。各学期の単位数を最低限度まで減らして卒業に少し時間がかかってもいいからワークスタデイをしながら留学生活を送るというのも可能なわけで す。又2,3ヶ月ある夏休みを利用して大学内で仕事する留学生も結構います。経費を浮かす為安いアパートを借りるとか、ルームメートを探すとかの選択がで きますが、4年生州立大学の場合、新入生は1年間は寮に入らないといけないというような規則のある大学も多いです。でも経済的な理由で寮から出たい場合は ハウジングの担当者から許可をもらえば、可能なことも事実です。

アパートは安く見えても、入居時に前金を家賃一ヶ月分とデポジットをとられます。アパートや家を借りて入る時でも、その契約書と責任者の名前は重要書類と していつでも出せるようにしておくことです。アメリカの多くの学生は夏休みの3ヶ月にみっちり働いて授業料を稼ぎ、就学期間中はパートで働いている学生も 多くいます。また仕事に重きをおく人は、夜間や週末にパート学生として大学に通っています。 アメリカの州立や公立の大学では親に授業料や生活費をすべて払ってもらっている学生はいません。自分で学生ローンを組んで夏休みにみっちり仕事して秋学期 の学費と生活費を稼ぐのが一般的な州立大学の学生の例です。日本にも学生ローンのシステム(本人が借りる)があると親御さんの経済的負担がかなり軽くなる のですが、残念です。日本でも近い将来、留学生のための奨学金制度が増えてくると予想されます。また最近では留学生ローンが組める銀行が増えているようで す。

留学前のトフルの準備

TOEFLはGMAT(ビジネススクールの大学院試験)、GRE(アメリカの大学院試験)のテストと同様に、筆記試験に代わって全てコンピュータによる試 験に切り替えています。アメリカの大学の多くが入学審査基準の一つとして、長年採用してきた多肢選択試験以上に受験生の実力を広範囲に渡ってテストできる 新評価方式の導入を要請してきました。 その要請に答えて登場したのがコンピュータを使用しての試験です。紙の上ではどうしても実力判定出来ない所をコンピュータ が解決してくれるというものです。つまり知識や暗記力だけをテストするのではなく、問題解決の思考力/論法を如何に試験問題に反映するかをコンピュータが 実現できるということです。コンピュータによるテストはいくつか紹介されていますが、一般に普及しているのがリニア(筆記スタイル)テストと適応力 (adaptive)テストです。

リニア(筆記) テストでは、受験生の実力レベルに関係無く 、最も簡単な問題から最も難しい問題迄が特殊な順序で出題されます。それに対して適応力テストは、コンピュータが実力に合わせて質問を選択しながら進行し ていくテストです。その質問内容は筆記試験に匹敵できます。コンピュータによる適応力テストは、中位に難しい問題から始まり、受験者が一つの問題の答を出 すと即採点していく方式をとっています。次に出題されるのは、その答と一つ前の質問の答えを基に決める問題です。 正解な答えを続けている限り、次にはより難解な問題を選んで出題させます。 間違った答えをすると、次にはより簡単な問題が出ます。つまりコンピュータ適応力テストは受験者の能力レベルに合わせた問題を見つけながらテストの意図を 満たすべくプログラムされているのです。コンピュータによる適応力テストは、スクリーンに問題を一つずつ出していきます。 解答者はその答えを出してから次の問題に進みます。コンピュータが一つ前の答えを参考にして次に出す質問を決める為、問題を飛ばしたり前の問題に戻ること は許されません。受験者が上注意や推量で間違った答えを出しても、これらの偶発性を是正し、次の問題の解答で受験者に合った難解な問題に戻してくれます。 このテストはリニア(筆記)方式より出題数が少ないといわれています。 それは、前問の解答に合わせて次は難しい問題に絞って出題するため解答者にとって簡単すぎるとか難しすぎる問題がないからです。

このタイプの試験の公平性については、性別、人種別によってテスト結果に差がつかないことを全てのデーターが証明しています。点数の付け方ですが、与えら れた時間に何問解答したかと、与えられた問題に対する受験者の解答能力を採点、二人の正解数が同じだとすると、より難しいテスト問題に正解を出した方が上 になります。 二人が同レベルの問題数に正解を出したとすると、 解答にかかった時間の長さと、答えなかった問題の数で上下を付けます。テストは各部門毎に採点され、 その部門で一つでも答を出していれば採点に結びつきますが、全然解答していない部門では “No Score”と記録されます。GMATでは一部門でも “No Score”になると、テスト全体も “No Score”になります。エッセイの問題は従来の筆記試験のときと同じく二度読まれます。テスト結果はテストが終了した直後スクリーンに出されますが、こ れは非公式の点数であって公式の結果は15日以内にETS(Princeton NJ)から郵送されてきます。テスト結果は、無効を要請すれば無効にしてくれる上、その結果の再公示もしません。各テスト センターでは公式の点数を知らせる権利を持ちません。留学先の大学へは2週間以内にTOEFL, GMAT, GREの成績証が郵送されます。コンピュータを触ったことがない人でも試験には支障がありません。

ETSが認定するコンピュータ試験場は世界中に散らばっていますが、Sylvan Technology Centers、USIS advising centers 、Bi-national centers、Fulbright centers で行われます。日本の場合は下記に問い合わせて下さい。〒162-0814 東京都新宿区新小川町 9-20 新小川町ビル 3F /フリーダイアル:0120-050-867

アメリカ人の大学選び

アメリカ人は大学をプロ養成の職業訓練所と見なしています。つまり教養や知識を高める為だけの理由で大学へは行きません。アメリカ社会において大学を卒業 するということは、その専攻分野のプロと見なされる為、就職するとすぐ実務に就かされます。とはいってもほとんどの新卒生は専門分野での経験がないと就職 が困難なのを知っているので、大学在籍中にパートやインターンシップ、ボランティアと入った形で経験を積みます。アメリカでは、例えば文科系卒がコン ピュータープログラマーとして働くことはありません。大学卒業生は専攻以外の分野で職を見つけるのが難しいのです(小売業のセールスや独立する人は別です が)。 専攻以外の仕事に就きたかったらもう一度学校に戻ってその専攻又は資格を取らなければなりません。ですから大学を選択するに当たって、彼らアメリカ人は将 来就職する上で大学がどんなサービスをしてくれるかを調べます。例えば、どの企業が学生獲得の為に大学にインタビューに来るか、どの企業が夏休みに学生の インターンシップを受け入れるか、大学院生が助手や講師として大学の研究室に入れるかどうか等です。これらのサービスを与えてくれるのはやはり有名校(専 門が強い)になればなるほど大きいので、そこに学生が集中するのも当然なわけです。

有名校である理由

大学の著名度の他に、ノーベル賞やフルブライトやRhode(ロード)奨学資金を受賞した教授の数、国立科学アカデミー会員の教授の有無、正教授(大抵本 や論文の著者)の数で決まります。 資金のない大学ほどパートの講師が多いのです。残念なことに大学のエリート教授達は自分の研究や本の出版に時間を費やしているので、学士課程のクラスであ まり教えないのが普通です。それが一時社会問題になった為、是正した大学も中にはありますが。大学側からすれば教授の研究成果が大学の名誉に関わる為、そ のバランスが難しいところです。図書蔵書数も大学ランキングの一目安です。コンピュータ数からも大学の財政が測れるでしょう。 その他、大学がどの学部を重視し資金をつぎ込むか、学生への奨学資金の額と数もランキングの変数のうちに入ります。アメリカの大学・大学院は、専攻学部ご とにランクがあります。 ハーバード大学が全部の分野で有名だとは限らないのです。最近イギリスの一機関が世界の大学院ランキングを発表しましたが、その専攻基準は、学生の構成 (外国人学生の数)、 卒業後の就職先、卒業生の社会におけるリーダーシップ的存在、大学が一人の学生に投資する額、奨学資金等です。 アジアではシンガポール、韓国がランキングに入りましたが、日本のいわゆる超一流大学院と思われている学校の名前は見当たりませんでした。 しかし大学・大学院のランキングは誰が公表しても、必ず反対意見があるということを覚えて置いてください。ランキングは、何を根拠にして決めるかで、変 わってくるのです。

アメリカの一流大学への入学基準は

アメリカの一流大学入学は、日本の高校、大学在学中に優秀な成績を取り、トフルが高得点であれば入学は可能です。日本で一流高校を出なくても、クラスの成 績がトップであれば問題はありません。勿論TOEFLの点数、推薦状も非常に重要な要素になります。 以上の枠内に入らない方は、今現在の実力にあった入学出来る短大又は大学に留学し、そこで良い成績を紊めることです。そこで半年なり、一年で自信がついた らより高いレベルの専門分野の大学へと編入し(大学名だけにこだわらず、専門学部の強い大学)、卒業するということも可能です。 卒業するためには最終学年のコースを平均24ー30単位取ればいいのでそこに行き着くまではどこの大学で勉強してもいいわけです。しかしながら、編入の 際、専門分野の単位移行の交渉ができるくらいの英語力がないといけません。ですから最初に在学する大学では教養課程の授業を多くとり、編入先の大学で専門 単位を修得していく方法を取るのが無難かと思います。

アメリカはエリート社会です。短大のトップがアイビーリーグ(一流)大学や有名州立大大学に転校した例は良く聞きます。とはいえ一流大学側の転校生を受け 入れる率は在校生数の3〜5%と低いのも事実です。アメリカでは大学から大学への転校、編入の手続は難しくありません。在籍大学から成績証明を転校希望校 に送って貰い、願書を提出後入学許可か否かの返事を待てばいいのです。 大学の事務局は手数料さえ支払えば、何通でも成績証明書(transcript)を学生の希望する転校先に送ってくれます。其の成績証明書には其の学生の 学歴と成績歴が全部記載してあります。転校の際、気を付けなくてはいけないのは、せっかく取得した単位が転校先の大学で卒業単位として認められない為に、 上足分のコースを取らなければならない場合があることです。 ですから、無駄なコースを取らない為にもしっかり調べて転籍出来るコースの選択をして下さい。

有名大学に入るもう一つの方法は、有名校のESLクラスに入ることです。ESLコースの終了は自動的にその大学への入学を保証しないと、大学要綱には書い てありますが、ESLの成績が良ければ条件つき入学という形で大学のコースを受講させてくれます。 そうして成績がBプラス以上なら正式入学可能というわけです(英語学校の成績だけではなくトフルも必要という大学もある)。ESL留学は他の方法で入学す るより希望校入学が有利なことは事実です。自分が入ろうとする大学と提携している短大や、レベルが一段下の分校から始めるのも賢いやり方です。LINCは そのような短大とも協定しており、短大卒業後、有名州立大学の3年次に編入できるシステムを確立しています。 短大時に平均C以上を取れば、希望校には無条件で編入できます。一流私立大学の多くが親子代々の入学を受け入れているのはアメリカの常識です。如何なる形 で一流大学に入学出来ても、卒業するには本人の実力本意であることも心得ておいて下さい。

テクニカルの学位修得希望の人

短大/私立大学に最初に入学することをお勧め致します。そこで卒業するまで留まるのもいいし、自信がついたらランクの高い大学への転校も無理なく出来るか らです。アメリカの短大には二つ形式が有り、その一つは短大として独立して成り立っているものと、4年制大学の中に組み込まれているものがあります。後者 の場合、そこの2年コースを終了すればAssociate Degree(短大卒証)がもらえるのです。 ここではコースにより4年制大学生と同じ教室で勉強できる授業もあります。同じキャンパスで勉強するので、誰が短大生か否かの区別は付きません。卒業式の 時その卒業式朊の色で区別が出来ます。Associate Degreeを取得した後、同じ大学に在籍して学士号に挑戦する学生も多くいます。高校卒業者ならこのような短大を出発点にして、目標の4年大に編入後卒 業を目指すのもいいでしょう。また即専門の手職を得ることが希望であれば、コミュニテイ カレッジ(短大)に行くことを勧めます。リンク協定のコミュニテイカレッジはあらゆる分野の学位があり、インターンシッププログラムと各企業との協力で成 り立っています。インターンシップは大学の卒業単位となり、就職活動の時にも役にたちます。最近日本人に人気のあるプログラムは、ホテルツーリズム、コン ピュータグラフィックアーテイスト、ファッションマーチャンダイス、等のテクニカルコースです。

学位取得留学の価値

世の中には英語がしゃべれる人はたくさんいます。ましてや、インターネットや衛生通信放送を使えば日本国内にいながらにして、生の外国語教材に浸れる時代 です。英語ができるだけで「国際人」ということでもないのです。私が皆さんに最もお伝えしたいことは、英語力を駆使しながら自分の専門知識、技術を修得し ていただきたいということです。そのためには、語学力強化のためだけに留学するのではなく、アメリカの大学で英語を使って高度な専門知識、技術を身に付け ていただきたいのです。留学には言語や文化慣習を学ぶために短期の語学研修などのタイプ、外国でのアカデミックな生活経験をしながら、1年間弱の交換留学 のようなタイプ、そして正規留学というような学位修得が目標の3つの留学タイプがあると思います。留学先で学位を修得するということは、通常、少なくとも 2年、場合によっては大学院の博士課程までというような10年以上を要するかもしれません。それを達成するには「資金」「成績」そして心身の「健康」のバ ランスが必要です。

留学は人生の岐路ともいうべき重大な決定です。家族や友人に暖かく見守られながらの生活から脱出して状況に応じてさまざまな意思決定を、自分でしなければ なりません。長期留学はまさに七転び、八起きです。いろいろな情況に応じて様様な意思決定をしなければならないし、頭を切り替えて次善の策を練らなければ ならない事もあります。留学生は逆境に接した場合、最小限の被害で乗り切る危機管理能力、または好機を最大限にいかす方法など、このような留学技術が必要 になってきます。リンクでは留学生の皆さんにモンタナでの一ヶ月留学集中講座時に留学生活成功テクニックのノウハウの情報を教えてきております。私は 1985年に20代の初めに渡米して以来、学士号(コミュニケーション)、修士号(国際関係)、博士号(言語教育学は日本の大学で、アメリカの大学の教官 をしながら)を取得しましたが、計10年間の留学生活後、1992年から現在にいたるまでのアメリカの大学での教員生活を通じて数々の苦い経験もしてきま したし、「これさい知っておけばこんな苦労することはなかった!」というような体験もあります。このような私やリンクスタッフの経験から最善のアドバイス を皆さんにお伝えしたいと思っております。留学を成功させるためのテクニックだと思って参考にしていただきたいと思います。